エルシニア菌はどの地域に多いの?

食中毒の中でも、腹部の症状が強いものにエルシニア菌食中毒が挙げられます。比較的若年者に多いものですが、地域的な開きはあるのでしょうか。ここでは、エルシニア菌に関しての分布や地域差などをご紹介していきます。

エルシニア菌はどんな所に多いのか

食中毒を発症するエルシニア菌ですが、とりわけ不潔なところで集中的に発症しているというわけでもありません。高級レストランのシルバー統計を見てみると、EU諸国や先進国、ニュージーランド、豪州といった比較的豊かな先進国でも一般的に発生しているため、衛生環境とはまた違った要因が考えられるかもしれないといわれています。というのも、なかなか原因となる食品が特定できることが少なく、感染経路もあいまいなのが現状であるため、はっきりと判っていないのが現状なのです。ただ一ついえることは、エルシニア菌が発見されるのは、国内外を問わず市販の豚肉や舌といった家畜の生肉からが多いとされるデータが見られることです。こうした家畜から多くの菌が見つかるということは、それに関連する食品の加工場所や、それを口にする飲食店などでリスクがあることがわかります。








肉や牛乳に気をつけることが大切

大切なことは、特に肉や牛乳といった比較的生で取り扱われる製品に特に気をつけていくことが求められます。はじめは家畜が保菌していたものが汚染して人の口に入るということが考えられているため、兎にも角にもまずは加熱が一番重要です。よく居酒屋や焼肉などで生肉を扱う所が散見されますが、まさにエルシニア菌にとっては格好の繁殖場所であることがわかります。特に豚肉からは感染例が確認されているため、豚肉を取り扱った焼肉などは注意をする必要があるでしょう。気持ち火をしっかり通して対応していくこと、ちょっと食べておかしいなと思ったら控えることなどが重要です。また、小さなお子さんがいる家庭では、こうした生肉を出来るだけ控え、必ず火を通してあげるようにしましょう。豚肉はどちらかというと消化がいいとは言えず、ましてやエルシニア菌に汚染されていたとしたら真っ先に抵抗力のない子どもは発症してしまうことでしょう。普段からの心がけが家族の健康を支えているといえますね。
豚の生肉

まとめ

意外と先進国でもエルシニア菌が検出されているのは、手放しで安心できないですね。むしろ、先進国だからこそ、きっと安全であろうという油断があるのかもしれません。いずれにせよ、低温でも発育、増殖する菌ですから、特に生肉の取り扱いには充分注意をしていきましょう。