エルシニア食中毒症状

あまり知られていない名前ですが、エルシニア菌という食中毒を起こす菌がいることをご存知でしょうか。ここでは、エルシニア菌の症状についてご紹介していきます。
肉と魚

エルシニア菌の食中毒とは

エルシニア菌は、主に生肉や魚、牛乳などに繁殖することが知られており、これを口にした人が感染して食中毒症状を訴えることとなります。食中毒の中でも、特に小さなお子さんや児童などに多く見られるのがこのエルシニア菌食中毒であることもあり、お弁当や給食の調理や食材管理には注意が必要です。








エルシニア菌食中毒の症状は

エルシニア菌食中毒は、症状として激しい腹痛、嘔吐、下痢といった症状が現れます。特に小さい子どもや児童などは体力がないこともあり、激しい疲労感と水分が出て行くことによる脱水にさいなまれるため、なかなかリスクが高いといえます。

特徴的なのは、虫垂炎症状、簡単に言うところの盲腸炎を同時に発症する可能性もあるため、なかなか鑑別が難しいとも言われます。虫垂炎症状が出ると、食中毒での腹部症状の他に発熱なども加わりますし、放置すると破裂したり腹膜と呼ばれるお腹を包む膜にまで炎症が広がってしまうことも考えられるため、注意が必要です。

エルシニア菌食中毒かな、と思ったら

子供の腹痛
エルシニア食中毒は、抵抗力がある大人はあまりかからず、高齢者でもあまり見られない特徴があります。一方で若年層、とくに児童などでは良く見られる傾向があり、食べ物を食べてから早くて半日ほどで発症するため、お腹が痛いとトイレに駆け込み、うんうんうなっていたら注意が必要でしょう。

こうした場合、真っ先に必要な処置は病院に連れて行くこと。病院で必要な検査をしてエルシニア菌食中毒かどうかの同定と虫垂炎を併発していないかなどを調べる必要があります。脱水が激しければ水分を適宜補う必要がありますが、脱水が一定レベルを超えてしまうと、口から水を補給すると却って症状が悪化してしまうため、まずは救急にかかることを最優先にしましょう。

まとめ

単なる食中毒と考えていると、虫垂炎などとても恐ろしい合併症を引き起こす可能性があることが理解できましたか。日ごろの食品の取り扱いも大切ですが、低温でも生育できる菌のためいつどこで感染するかはわかりません。まずは、しっかりと適切な治療ができるように心がけましょう。ただの食中毒ではなくO-157などはもっと大変です。O-157について参考サイト)http://o157潜伏期間.com/