エルシニア菌の予防は?

エルシニア菌に感染した食物を摂取すると、食中毒を引き起こすことが知られています。では、これを予防するにはどのように白ら良いのでしょうか。ここでは、エルシニア菌食中毒の予防についてご紹介していきます。

エルシニア菌の予防方法は?

エルシニア菌は、主に家畜が普段持っているとされている菌であり、一部牛乳や乳製品などから検出された過去はありますが、実際のところ、どの食品から感染したかがほとんど判らないケースも多く見られます。また同時に、エルシニア菌は低温環境でも発育することが知られており、冷蔵庫の中でも一度感染してしまうと、食中毒を引き起こす原因となることが知られています。

これらを考えると、エルシニア菌食中毒を予防するには、まず食べかけのものや、生ものなどを長期間保存しておかないということが大切です。買ってきたものや作ったものはなるべくすぐに食べてしまい、後に残さないことで、極力繁殖を抑えることが出来るといえるでしょう。また、エルシニア菌は低温環境には強いですが、加熱することで予防できますから、しっかりと火をとおして過熱することで、少しでも残っている可能性のある菌を殺菌してしまうことが大切です。
肉をしっかりと加熱調理












エルシニア菌に効く特効薬はないのか

エルシニア菌は、薬物で殺すことが出来ないのでしょうか。答えとしては、菌を殺菌することの出来る抗菌薬というものが効果を挙げることが判っています。数ある抗菌薬の中でも、かなりの種類のものが反応を示すことが判っているため、比較的医療機関では治療しやすいと言えるのではないでしょうか。ひじき煮で鉄分摂取このエルシニア菌ですが、特効薬や予防薬と呼ばれるものは残念ながらまだ開発されていません。

それこそ、インフルエンザではイナビルやリレンザ等のワクチンや抗ウィルス薬などでかなり成果を挙げていますが、エルシニア菌に関しては抗菌薬が最も有効な手段といえる状態です。それも、通常食中毒症状を発症しても自宅で安静にして、食事療法を行っていれば改善してしまうケースも少なくなく、致死性が高いとは言いがたい為でしょう。

いずれにせよ、安静に食事療法を徹底し、もし症状が悪化するようなら迷わず病院にかかることが大切であるといえます。特に子どもや免疫系の疾患を持っている人、鉄欠乏性貧血など鉄の代謝に問題のある人などは、エルシニア菌感染が増悪する可能性を秘めていますから、注意が必要です。こういう対象の方は真っ先に病院にかかる必要があることを忘れてはなりません。

エルシニア菌感染による食中毒は、比較的自宅で治せることもありますが、重症化してしまうリスクを持っていることも理解していただけたでしょうか。まずは食材の管理を徹底した上で予防し、増悪するようであれば、医療機関を頼るという選択肢を尻込みせず選べるようにしましょう。